正々堂々と胸を張って仕事をしよう

MLで頂いた内容でとても賛同した記事がありましたのでご紹介します。
迷いが晴れました、改めて全力で頂いている仕事を真心込めて作っていく次第です。
◆ 正々堂々と胸を張って仕事をしよう。 ◆
3月25日に予定されていたキリン・チャレンジカップのモンテネグロ戦中止が
決定された。大変残念である。
それは、いちサッカー・ファンとしての気持ちだけではない。
一刻も早い日本の復興、さらには発展を願う、いち日本国民としての悲痛な気
持ちだ。
試合の中止が決まる前に、ザッケローニ監督はイタリアからこのようなコメン
トを日本に寄せていた。
「日本は、この恐ろしい災害から復興することができる。
 そして、サッカーが貢献を果たすことができる。私はそう確信する」
僕もそう思う。そして、サッカーと同じことが、他のあらゆる経済活動にもあ
てはまる。そう思うのだ。


一昨日のコラムにも書いたが、私たちが日頃取り組んでいるビジネスは、お客
様の役に立ち、ひいては社会の役に立つことで売上と利益をいただいている。
もしも、私たちが取り組んでいるビジネスが社会の役に立たないのであれば、
そのビジネスは生き残ることができないはずだ。
確かに害悪となる詐欺まがいのビジネスもゼロではなかろう。しかし、そのよ
うなビジネスは中長期的には絶対に生き残れない。民主主義と法治国家がそれ
を許さない。だから、私たちは胸を張ってビジネスに取り組まねばならない。
今、幸いにして仕事をすることができる環境にいるのであれば、正々堂々とや
ましい思いなどを持たずに精いっぱいビジネスに取り組まなければならないと
思うのだ。
それが我々にできる復興支援だ。我々が経済活動を停滞させることなく、経済
を回し続けることで、日本という国の復興の原動力となり、被災地の皆さんを
救うことにつながるのだと確信している。「不謹慎」だからと「自粛」するこ
となく、できるだけ通常の経済活動を行わなければならない。そう思うのだ。
テレビをつければ、CMは自粛され公共広告機構のフィルムばかりが流れている。
音楽や芸能やスポーツのイベントは中止、延期が相次いでいる。足元を見れば、
我が社のコンサルタントが進めていたプロジェクトや研修でもいくつか延期の
声が聞こえて来る。この一週間で予定されていた打ち合わせや顧客訪問も中止
されたものが多い。
確かに致し方ない事情もあろう。前に進めたくてもそれどころではない、被災
地の救援や復興を最優先せざるをえない場合もあるだろう。それに対してまで
反論するつもりは毛頭ない。
しかし、怖いのは「不謹慎」だからと、いたずらに「自粛」し続ける世の中の
空気だ。それが経済活動を停滞させ、景気を悪化させ、株価を押し下げ、企業
を弱体化させ、雇用を減らしてしまうのが怖いのだ。
現在、被災地では変わらず必死の救命活動が行われている。そして避難所に暮
らす人たちに援助物資を届けることで精いっぱいである。しかし、やがてこの
救援活動も次のフェーズへと移っていく。
避難所に仮設住宅が建てられ住み替えが行われることだろう。被災者の方のリ
ハビリが終われば、彼らにとって重要となるのは間違いなく再就職の問題であ
る。この度の震災で失われてしまった事業所、工場、倉庫で働いていた人々は
次なる就職先を見つけなくては生活ができないのだ。
仮設住宅を作るにもお金がかかる。その予算は天から降ってくるわけではない。
我々就労者および企業による税金でそれはまかなわれる。そのためには、我々
が経済活動をきちんと回し、納税をしていかなければならない。そうでなくて
は、いけないのだ。
首都圏の交通は引き続き混乱している。企業によっては自宅待機、外出や出張
の禁止を申し渡しているところも多いと聞く。そのすべてに反対するつもりは
ない。しかし、繰り返して言うが、可能な範囲においては、僕たちは一所懸命
にビジネスを続けることこそが復興支援になる、と思うのだ。なんとなく「不
謹慎だ」という世の中の「空気を読んで」、「自粛」をしてばかりではいけな
いと思うのだ。
今こそ、胸を張って、正々堂々と仕事をしようじゃないか。
恥ずかしがらずに取引先やお客様に電話をかけ、アポイントを取って打ち合わ
せや商談や生産活動を前に進めよう。それこそが社会貢献だ。それこそが復興
支援だ。そう思うのだ。
だから、僕も本コラムを書き続ける。そして、講演活動や研修、セミナーを継
続しようと思う。何も恥ずかしいことはない。それが社会のお役に立つ一番の
方法だと信じているからだ。
そして、企業活動が正常に行われるためにも、臆することなく胸を張って消費
をしよう。スーパーで食料を買い占めたり、ガソリンを買い占めるのはいただ
けない。しかし、こんな時だからこそ、あえてごく普通の生活の喜びを享受し
ようではないか。
需要なくして供給はない。消費なくして企業の生産活動はありえない。だから
こそ、恵まれた環境に身を置いている僕たちは、あえてこれまでと変わらない
生活をすることが大切だと思う。外食をしよう。映画に行こう。洋服を買おう。
酒を飲もう、ではないか。そう思うのだ。
中にはこの考えを「不謹慎だ」という人がいるかもしれない。しかし、僕は、
そうは思わない。
そうでなければ、経済が止まってしまう。それが恐ろしいのだ。
そして、経済活動を通じて納税とささやかな義捐金の寄付活動を続けよう。何
回かに1回分の飲み代を義捐金にまわそう。そして、自宅に帰って引き続き節
電に努めよう。
被災者の方を思いやることと経済を回し続けることはきっと両立できる。そん
なことを思った。
株式会社フェイスホールディングス
代表取締役社長 小倉 広
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編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日経平均株価が反発し9,000円台を回復したようです。これがきっかけとなり、
マイナス要素一辺倒だった経済にも回復の兆しが訪れることを祈ります。
本メールマガジンも明日から通常通り、ヘッダー広告、フッター広告、書籍の
お知らせなどを復活させる予定です。編集後記では以前のように、僕が読んだ
書籍の紹介なども書いていくつもり。仕事のペースを平時に戻し復興支援につ
なげたいと思います。これからも「人と組織の悩みコラム」の応援をよろしく
お願い致します。
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