SUS303の溶接

ご支給いただく材料でSUS303で切削加工された部品が時々あります。
以前にもブログで書かせていただきたのですが、SUS303は切削性向上のため、硫黄(S) とリン(P) が添加されたオーステナイト系ステンレスです。
硫黄やリンは溶接欠陥を引き起こす不純物の代表です。
複雑な形状で切削加工の観点で選択されますが、高温割れが起こりやすく、真空部品やヒートサイクルがかかる部品など用途によっては危険です。
SUS303と相手部品との組み合わせにもよりますが、溶接金属の希釈を考えた溶接棒の選択が必須となります。