一日神戸大学生

神戸大学研究内容発表会(一日神戸大学)という発表会に参加してきました。
「ステンレス鋼における疲労損傷と磁気特性変化の関係」
「感覚を計る」
という2つの発表を聴講してきました。


「ステンレス鋼における疲労損傷と磁気特性変化の関係」は非磁性であるオーステナイト系ステンレス304鋼が疲労損傷により磁性相であるマルテンサイト相を生成する点に着目し、金属疲労の初期段階に生じる材料の磁気特性変化を計測することにより、材料内部の亀裂発生以前の損傷状況を評価するという評価法、破壊制御学講座の塩澤先生のお話。
疲労破壊の基礎から講和していただき、溶接の疲労割れなどの保全に使えないかととても興味深い内容でした。
「感覚を計る」は人間発達環境学の井上先生の衣料材料のお話。
普段金属しかご縁がないので繊維材料のひっぱり特性、曲げ特性、圧縮特性など力学的特性に、熱、水分、空気の移動など触感、風合い、使い心地を科学的に評価して衣服や寝具などを開発するという内容でした。何気に来ている衣服もこんなに科学的に考えられているのだな~と感心しました。