モネル薄肉パイプ 板厚0.2ミリ

仕様：モネル400（ALLOY400)  t0.2 x 外径Φ40x 500L(支給材加工)
用途：成形ベローズ用原管

特徴：耐塩･耐海水性に強みを発揮するモネルの溶接パイプ

モネル(ALLOY400)は、ニッケルと銅が主成分の合金です。塩分を含んだ流体の熱交換器や船舶など海水用途の配管など製塩プラントや海水など耐塩性が強い材料です。塩化物による応力腐食割れしないことが特徴だそうです。
耐食性用途では、ハステロイの溶接パイプを溶接することが多く、モネルは当社でも大変レアな溶接です。

板厚0.2ミリの支給コイル材をシャーリング切断で展開寸法に切り出し、3本ロールで円筒成形、突合せ溶接を行い、溶接パイプを作りました。今回のご依頼は、二重管(2PLY)で、外管と内管のクリアランス0.2ミリの嵌合要求でした。このクリアランスでもパイプ同士が接触してキズが入らないレベルで抜き差しできるので、後工程での洗浄も問題ありません。

円筒成形性は、SUS304やSUS316Lといったオーステナイト系ステンレス鋼とほぼ同等でした。
溶接は、銅の影響か、溶接ビード表面がきれいではありませんが、表面割れやリークは問題有りませんでした。
拡管テスト結果は、外径1.25倍は合格しています。

ニッケル合金の溶接は、他にもございます。
ニッケル/ニッケル合金系材料のページをご覧ください。