薄肉パイプ(2箇所溶接) C1020 t0.3 x Φ142 x 700L

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パイプ全体
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溶接ビード部

仕様:材質:C1020 板厚:t0.3 外径:φ142 全長:700L 
用途:成形ベローズ用素管
特徴:C1020(無酸素銅)の市販シート材(365×1200)で溶接パイプを製作しました。
C1020は、純銅(C1000番台)の中で最も純度が高く、導電性や熱伝導性に優れた材料です。
無酸素銅という名の通り、真空中で材料からのアウトガス(放出ガス)影響が少ない事から加速器など真空装置で多用されています。

今回は成形ベローズ用素管として製作いたしました。
展開長が取れるサイズの材料が無かった為、2枚の材料を使用し、対角線上に溶接を行いました。
熱伝導が高く、全長が長いと溶け込みが変化しやすく、微妙なコントロールが必要でした。
溶接ビード部写真の端部は溶け落ち(ヒケ)がありますが、溶け落ち無しでも製作できます。

成形加工での溶接ビード割れも問題有りませんでした。
ただし、拡管条件に依りますので、事前に仕様については打合せが必要となります。 

銅パイプ製作早見表23-03-15