ICF203フランジ(SUS304)・ベローズ(SUS316L)の気密溶接
ICF203フランジと150Aベローズの溶接事例
用途 超高真空装置(加速器装置)
特徴 加速器装置に使われるベローズ配管の組み立て溶接事例となります。
ICF203フランジと溶接ベローズを外周で全周溶接を行いました。溶接形状はヘリ溶接となります。
ベローズ端部とフランジ端部をきっちり合わせて溶接できないと溶接できなかったり、溶け込みが浅い溶接になり、繰り返し疲労で使用中での割れ(漏れ)に繋がります。
また、ベローズの溶接部以外のエッジにアークが飛び、ベローズが溶けてしまうなどのリスクがあります。
マイクロプラズマ溶接はTIG溶接に比べてアークの指向性が良く、狙ったポイントを確実に溶接できます。
ベローズへの熱影響と溶け込みを考慮した自社製冶具を考案製作できるのも弊社の強みとなります。冶具にて拘束把持して、問題なく溶接できました。
大気中の作業にはなりますが、シールドガス、バックシールドガス雰囲気で作業を行いますので、溶接焼けは軽微です。
溶接後、簡易電解研磨装置で焼けを取り、脱脂洗浄とヘリウムリーク検査(リークレート:5.0×10-11 Pa・㎥/S)を実施しました。
オープンクリンベンチにてアルゴン置換梱包を行い、納品いたしました。
数量:1台
管理番号:141008A