冶具精度

冶具精度

箔(極薄板)を溶接するに当たり、材料を保持・拘束するための冶具が必要となります。

厚板溶接の場合では仮付け作業や一種の押さえ金程度の役目であることがありますが、箔材の場合ではワークの要求精度を満たすための材料保持の役目と過入熱による歪みを防ぐための重要な要素となります。

冶具の構造や精度が適切でないとワークに対して拘束が甘くなり、歪みの発生、シールドガスの乱れ、バックシールドガス不足による酸化といった現象に悩まされ寸法公差を外れる不良品や溶接部での穴あき(溶け落ち)などの溶接不良原因となります。

溶接冶具は作業者が経験と永年のデータから考案、製作しております。
昨今はチタンなど活性の高い金属やタンタルやニオブのような高融点材料などが多くなってきており、ご依頼いただいた製品ごとに材料・溶接条件に応じた適切な形状、加工精度で仕上がった冶具がよりいっそう重要となります。

条件設定