高温割れ2

技術の森貞です。
前回の続きです。
いきなりですが、溶接金属中の(P+S)量とフェライト量が高温割れに影響を与えま
す。


(P+S)量の増加とともに高温割れ感受性は高くなりますが、フェライト量が多くなる
と高温割れは発生しなくなります。
ようするに、オーステナイト系ステンレスの溶接金属の高温割れ防止には、フェライ
トを適量存在させることが有効という事になります。 実用的には数パーセントの
フェライトを含有させればいいのですがフェライト量が多すぎるとシグマ
相脆化・耐食性や切欠きじん性の低下などの問題が出ます。
フェライト量を操作するには、溶接金属中のフェライト量を知る必要があります。
その方法を調べたところ、シェフラの組織図やデュロングの状態図を使うといいようです。
実際にやってみるとみると、~図などというとかなり堅苦しく感じますが、決められた数式に含有元素のパーセンテージを当てはめ、それぞれNi当量・Cr当量とし図から割り出すだけですので、とっつきにくそうですがそうでもないです???  かといって現場でサクサク使えるかといえば???
308・309・316系の溶加材の溶接金属は、5~10パーセント程度のフェライトが生じるように成
分が決まっていますので
こちらの方が現場的でいいかもしれません。 私はこちらの方は結構つかいます。
310はフェライトを含まない完全オーステナイト組織ですから高温割れについて、施
工時十分な配慮が必要であることを
お知らせしまして、本日は終了したいと思います。
それではまた。