嵌合薄肉パイプ インコネル625 t0.5
特徴 インコネル625板巻溶接パイプのベローズ用2PLY管を製作しました。
インコネル625(Alloy625)は、ニッケル(58%以上)—クロム(20~23%)—モリブデン(8~10%)—ニオブ(3.5%程度)合金で、厳しい腐食環境の中でも良好な耐酸化特性、耐食性を有したニッケル合金です。
溶接性は良好でシールドガスの条件を整えて行えば、オーステナイト系ステンレスと同等です。
円筒成形はSUS304などに比べると、スプリングバックがきつく、小径の成形は注意が必要です。
今回の製品は、外管内径と内管外径のクリアランス0.5ミリ以下で後工程での洗浄を行うため、キズが入らないように抜き取れる円筒度を確保しました。クライアランスと溶接での収縮を逆算して、シート材の展開切断を行うことで対応しております。
ベローズメーカー様から2PLY(二重管)、3PLY(三重管)用途でご好評を得ている嵌合パイプとなります。