水素脆性について
森貞です。
先日、水素に対する耐久性について書きましたが、水素脆性について調べましたので少し書きます。
水素脆性は、金属中に水素が吸収されることによって金属が脆くなる現象で、水素は腐食・溶接・酸洗等によって金属に吸収されます。
金属に水素が吸収されると脆化する理由については、はっきりとはわからないようです。
水素原子が集まって分子となり、内部圧力が高まって割れるという説や、原子の並びが不均一な部分に集まった水素原子が、金属同士の結合を妨げて材料の強度を低下させるという説などがあるようです。
対策としましては、ベーキング(加熱・保持する熱処理)によって、ある程度金属中に入り込んだ水素を放出することが可能と言われているそうです。
理由がはっきりとわかっていないみたいなので、水素ステーションの水素が流れる配管の継手などに溶接が採用されるのはまだまだ先になるような気がします。
それではまた。。。