溶接前加工について

技術の森貞です。
このところバタバタしていまして、更新できませんでした。
少し気づいたことがありますので参考程度に、
弊社の場合、機械加工部品のアッセンブリーを溶接でする場合、大半がI型開先(溶加材ナシ)です。
この時の開先部になるところの面取りが大きすぎるとビードの真ん中が割れることがあります。
下の写真は開先が大きすぎて割れる一歩手前位のビードです。
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これは隙間に対して溶融金属が不足し、冷えて固まる時に収縮に耐え切れずに起こっていると思われます。 何かの手違いで大きく面取りがされてしまっている場合(限度ものですが)、上記のようにならないようにする為には、入熱量を増やしビード幅を広げ面取りで不足している分を補います。
それが下の写真です。
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このような処置をとれば割れたりすることなく一見解決している感じがしますが、通常よりも入熱量を多くする為に歪が出たり寸法が狂ってしまったりと製品にはあまり良くありません。
ですから溶接前加工は非常に重要で常日頃から注意をしています。
図面の開先部にC面の指示が入ってる場合はなどは、許される限り極力なくしてもらうようにお願いしています。